TALK TO KIND
〜親切対談~ お待ちどうサマ! BOØWYスコア集NO-1 ついに発刊/
そこで集まったBOØWY達、 初めは誰でもアマチュア...よりコピーを完璧に
かつ、新しいミュージシャンの台頭を願って、
いざ巻末対談となりました。 乞御期待!
紺ーまず、今回のアルバムについて、メンバ 一皆サンの感想などを...
氷室-最高だと思うヨ実際...
松井 ーコピーする人達に向けてって事じゃなく俺達から客観的に見ても、すごくバンド の音になってると思うよ...ウン
布袋一 そうそう...ベルリンでの録音って事も手伝ってかなりテンション高い仕上りにな ってるし、ギミックを入れずに4人のパ ワーがそのまま音になってるよね。
高橋一いやあ、曲も良いヨ、オレファンだもの」
松井一その感じってわかる、わかる...。 いろんなアルバムと、位べても自分のア ルバムって事じゃなく音とかすごく良いと思うしネ...。
布袋-エンジニアの力も大きいヨ、今回の音は何だか、日本と位べて、エンジニアも1アーティストっていうスタンスで、 いっしょに作業できたし...。
氷室-音にしていく作業の中で、BOØWYを とりまくすべてのスタッフも、いつの間 にかBOØWYになってくみたいなサ...。
布袋-良い事ができた男の満足感ですよこれは
紺ーうん、うん。 そうすると、コピーするにしても、レコ ードの感じをそのまんま音にするって、 かなり難しいよネ。 レコードコピーなのか、ライブコピーな のかみたいな所とかサ...。
氷室ーコピー譜の対談にしては、ひどく確信に こまりますねその質問は...
布袋ー だけど、実際コピーして行くと完全コピーとかって、ありえないし、最終目的では、無いわけでしょ...僕らだってアマチュアの頃コピーとかしてたわけだけど、ある程度完成された後のオリジナリティとかを、いかに出そうかって考えてたもの。より誰々っぽくなんて考えられなかった!!
氷室ーそうだよネ。
コピーって練習のひとつだよね。 レコードはレコードらしく精いっぱいコ
ピーして、問題はその次だョ確かに...。
高橋ー単にコピーだったら、アーティストと同じ楽器を使うとかネ...。ファンなんだからって気持から始まるとすれば、100%真似したいとかその辺の気持も大切なんじゃない...。
松井ーとにかくレコードを聞く事だよネ。 「俺は、何々しか聞かない」なんて決めつ けずにさ。
紺ーじゃあサ、とりあえず使用機材とか、お知えてほしいな...。それと、各パートのポイント...。 まずは「BOØWYを真似するには」みたいな所から始めようよ...。
布袋ーはい、それじゃ僕から良いかナ...。 布袋サンのファンは自分の手帳にメモしなさい。
まずは、ギブソンレスポール、スタンダード。 フェルナンデステレキャスターを3本。 アンプは、ローランドJC-160、ミュージックマン。それと皆サンもっとも興味をお持ちのエフェクターは、 ヤマハ(ラインセレクター、オーバード ライブ、オクターバー、ディストーショ ン) グヤトーン(エキサイター&コンプレッ サー) KORG (SDD-2000 デジタルディレイ) マクソン(HD-1000 ハーモニクスディレ イ) NEXT(ステレオコーラス) 初めて楽器持つ人とかは、僕っぽくっていうのはすごく嬉しいけど、機材とかにお金もかかるし、あまり無理せず、ひとつひとつ納得の行く範囲から始めてほしいな。 すぐ上手くなろうなんて思わず、うまく行かなくても、あきらめず地味に地味に。 誰だってはじめはサ・ねッ
松井ー僕のベースは、フェンダーのプレシジョン。それと、フェルナンデスの特注モデ ル...。 アンプはパワーアンプ”アリア” 、 プリアンプ VAMP" スピーカーボックス"EV”です。
やっぱりまずは楽器を大切にする事。 面倒見てあげる事ですよ。 まあ、それと、バンドスコアなんかにたよらず、何度も何度もレコード聞いて音をひろう事ですヨ。納得行くまで何度で 僕は今でもその方法で練習してますね
高橋ーPearlのドラムファイバーグラスシュル。 24インチツーバスと、Roto tam7つ。 (Cymbals) 20インチライド、18インチクラッシュ、16クラッ シュ、18チャイナ、14ハイハット・ 僕のセットはちょっと、変ってるけど、 BOØWYのライブ感は、これじゃない と出せません。 やっぱり、ドラムスってバンドの要だし、 リズムやビートのポイントになるから、 だんだん変化した結果がこれ...。 BOØWYをやるんだったら、やっぱり 上記のセットをおすすめします。
氷室ー俺はボーカルだからなァ...。 やっぱりポイントってのは、難しいけどただひとつ、「人のお世辞はまにうけろ」 って事かナ...。 うん...大切な事だよこれは。 声って生物だから、気分や体調にも左右されるじゃない。 だから、いくら練習なんかしても、気分がダウンしてたらそれまでだもの。 やっぱり、気分と、それから体調を、その時に合わせてベストにする事だよ。 コントロールできないとね、ある程度は
布袋ーそうだね。ちょっとちがうかも知れないけど、そういう所ってギターやってても 有るヨ。 今回も若い人達に、すごくわかりやすく 弾いたつもりだし、僕自身にR&Rのル ーツなんて無いんだけど、自分の中でR &Rをつくり上げて、それを演じきれたなって思うもの。1聴するとストレート かも知れないけど、かくし味まで理解し てもらえるとうれしいネ。思い切り良く弾く事も大きなポイントの1つだし...。
紺ーなるほどね...... コピーも、ただそっくりにすれば最高ってわけじゃないって事なんだろうね。 でもコピーする事ってそれなりに重要性 とか、マイナス面とか有るわけで、その 辺をもう少しくわしくお知えてほしいナ。
松井ー暇つぶしになる重要性!(笑) たけど、本当にマイナス面なんてのは無いんじゃないかな?
布袋ーでも、あくまでコピーを始めるって、音楽して行く事のきっかけでのみあってほしいな・・。だからコピーする事自体の重要性って言い方はおかしいョ やっぱり、コピーから生れて来るオリジナリティの為のものでしか無いと思うか らっきに、マイナス面っていうのは、何もわからず楽器ばかり集めたりしてる人 と同じ様に、以せる事とか、ノンポリシ ーで、やたらコピーばかりにはしっちゃたらヤバイなと思う。
紺ーそこで布袋くん、布袋くんって昔はどん このコピーしてたの?
布袋ーうーん、それってギタリストとしてかな?
とりあえず僕は、マークボランとかレイ パーカーJr、ワーワトソンなんか演ってたよ
バットフィーリンなんか黒人のノリ、かなり出てたでしょ。だけど、 ただコピーしてた事だけの延長線上に今の僕が有るわけじゃないけどね、ウン
高橋ーそりゃそうだ! 僕なんて、ハードロックばかり演ってたもの、パープルとかツ ェッペリンとか・・・
氷室ーパワーまでコピーしてたのは正確だよ、 正確!(笑)
松井ー俺なんか今でもしてるヨ、いろいろと... (一同妙に納得)
紺ーやっぱり、コピーって、きっかけの物としては大切だけど、そこからオリジナリティを創りだす事が一番重要なんだろう ね。で、コピーからオリジナル曲へって 具体的に移るわけなんだけど、その時の タイミングっていうか.曲を作るポイントとかについて話してくれないかナ...。
氷室ー俺は平行してやってたな。 自分で聞いても、初めの頃はうんざりする様な歌ばっかりだったけど、それでも何か1曲コピーすると、即それ真似して 曲とかつくってた...。
コードもおぼえられるし、歌をつくるって意識の中では、すごい今の俺にとってはプラスになってたと思うヨ...。 逆にギターソロのコピーとかは皆がやってるんでしなかったナ。つまんないじゃ ん、皆やってるとサ...、音楽の授業みたいで...。 だから俺は、ここの所キーボード買って そればっか演ってるヨ...、やっぱり歌を創る為にね。
布袋ーなるほどね...、初めて聞いたヨ その話し...。 確かにコピーする事で、ソングライティングも始まるわけだけど、単にプレーヤ ーとしての、コピーから、オリジナルへ の移行の時ってすごく大切な時で、だか
ら余計に難しい事かも知れないネ。
松井ー 単純にコピーにあきて来れば、オリジナル創ろうって事になるんだろうけど、曲を書くとかになると、やっぱ才能とかも 多少影響有るだろうし...。
高橋一だからサ、プレーヤーとしてのコピー離れっていうのは、誰かがつくって来たオ リジナルに、自分なりのオカズとかフレ ーズを、どれだけつくれるか、入れられるかだと思うよ。 作曲とアレンジ・・、すごく大切な関係だもの。
布袋―そうかも知れない...。 オリジナルって、何も、曲や詞だけじゃ 無いしね。
ただ、単に簡単な曲創りの方法って事になると、イメージや気に入ったリフからアイデアをふくらませるっていうのが最高だと思うけど、それだって体や頭にストックないと、3日でヤバイナって気づ
いちゃうしね...。
氷室ーそうだよな、俺の場合のコピーっていうのは何もギター上手くなりたいとかじゃ 無かったわけだから、ちょっとちがうんだろうナ...。
松井ーでも楽器だって氷室くん、それなりに上手いじゃん...。やっぱりそれって、いろんな事やってるからだろうし、曲創る為に楽器をつかうっていうコンセプトから入ったって、それなりの形には結局なる ...。布袋くんみたいに、楽器何でも上手 いってのもまたちがうだろうしね...。 そうなると、俺なんてBassひとすじみたいな所あるけど、ここの所ギターにこったりすると、又、別な事も感じたりするしネ。
布袋ーやっぱりいろいろな曲聞くのが大切。 それが、自然な形でストックされてれば、
コピーにあきた時、ストックの組合わせて、そこからオリジナリティも見つかる...。
氷室ー方法や順番はまちまちでも、やっぱり地味にやってる時は、めいっぱい地味に努力をって事だよ。
オル、ハデなの好きだけど、そういう時間ちゃんと持たないと、逆に大嫌いな、 見かけだおしに即すりかわる...。
松井ーそうだよ、ごく自然に地味な事、毎日少しでもやらなきゃダメ、 だって、好きな事なんだもの、音楽するって事がさ
氷室ー ホントですが松井サン(一同笑)
松井ー君と同じ位はホントです!(キッパリと)
紺ーいや一松井くんから大変有意義なお話しが出た所で、今度はサ、実際に、コンサ ートライブで皆の演奏を観察してコピ ーしてる人達って居るでしょ た事も含めて、コンサートってどう
してべきか、なんて聞かれたら、どんな事考える?
布袋ー僕らの音楽をどう楽しむかって事?
やっぱり僕達は、その時その時楽しんでるし、それ以上みんなには、楽しんでほ しいけど...。 例えばライブハウスでやってる時って、 僕の前で踊ってる人達の中に、全々動かないで、僕の手ばっかり見てる奴居るわ
け。
氷室ーいたいた!あーいうのって、ブキミだヨ ホント、 時々目が合うと、俺の方がドキッとしち ゃうよ、歌、歌ってて...、すごい真剣なんだもの。
布袋ーでしょ...、俺も初めはずっとそう思ってて残念だったのね、 ステージ楽しんでほしいのになって...。
松井ーわかるわかる...、ポツンポツンと、まるっきり客席ゆれてない所とか有るんだよね。こっちから暗くてよく見えないから、 何してるんだろ、熱くて気分でも悪くなったのかナ、なんて心配したりして...。
布袋ーだけどサ、ある日、そういう人達が、急に体でビートきり始めたのが見えたのネ...
「あ、嬉しいナ」みたいな...。 「やっぱり好きだから、見に来てくれてるんだものな」って...。 だから、その時から、踊ってほしいとか、 こういう方に楽しんでほしいとか無くな。
った...。
氷室ーそうそう!とにかく、素直に自分のスイルで楽しんでほしいよね...。 台本有るみたいに、ここで全員立って、
終ったらアンコールしてって、まわり見ながら、まわりに合わせて楽しむ必要なんて無いんだよぜんぜん。
紺ーマーキーの時って、そうだったんでした。
氷室―うん、こっちと、まるっきり違ったよ、 つまんないなって思った奴が、帰って行くのも見えたし、気に入ってくれた500人位の、1人1人の、ノリが、すこくよく わかったもの...、
あー、こいつら、ホントに俺たちの事、 好きなんだナ...みたいなさ...。 おつきあいで、のったりしないんだよ ぜんぜん
布袋ー ずーっとライブやって来て、今の僕達のステージと客席って、そんな感じのコミ ュニケーションが、すごく成り立ってて ると思うのね。 だから、ホールとか野外とかでも、すっとそのままの、シーンはつくって行きたいなと思いますよ。
松井ーそうだね、レコードっていうのとはまったく別ものだし、ライブはライブで良い物つくりたいし...。
氷室ー誌面をかりてハッキリ伝います。 おつき合いで楽しまないで下サイ!! それが、その人にとって何でもそうなら 淋しいし、まわり気にして笑ったり、おこったりしてたら、それは“クセ”にな りますよそのうち...、悪い“くせ” だから少なくとも、俺達の所へ来たら、思った通りにやってほしい、 おどるのも、歌うのも...、そして、つまらないと感じた時のタイドも...。 自信持って、うけとめてあげます。
紺ーコンサートツアーとか、また始まるんだよネ、 僕も含めて、皆すごく楽しみに、してる と思うんだけど、そのへんの事も含めて
最後にひとことずつコメントほしいな。
高橋ーコピーはサ、第一に好きな事をやる事、 ハデにやる、目出つ、じじくさい感じは なくした方が良いヨ、と、僕はもうおじサンです、ジャン!
松井ー頑張って下サイ、コンサートで会いましよしょう
布袋ー期待してます一本当に!!
氷室ー 楽しいって思うかぎり頑張って下サイ BOØWYのコピーは難しいよー
紺ーどうもありがとう。 技術的な話しでお茶をにごしていいと思い っていたのは僕だけでした。 もっともっと、ハートフルな内容で、イ ンタビューしながすべてにコーフン/ かえって、そんなBOOWYの姿勢を誌。
面でしか、皆サンに伝えられないのが、 “残念”に気持は変っています。 機材を集める事より、いろいろな知識を頭で覚える事より、ずっとずっと大切な何かを、僕自身は、インタビュー中ずっ と感じていました。
そんな気持が、読んでくれた皆サンに少しでも伝われば一と思います。 それは皆さんがBOØWYのコンサート に足を運んだ時、きっと、完結するもので、そして、又きっと“新しく幕を開けるもの”と期待しています。
紺待人